2008年10月30日木曜日

【研究本】うまい研究発表のコツ


医学・生物学研究者のためのうまい研究発表のコツ

植村 研一

2005


論文の書き方、スライドの作製法、プレゼンの仕方、英語の勉強の仕方など155ページと薄いながらも非常に内容の濃い1冊です。

後半の植村先生の言語習得法も非常に参考になります。


《目次》
はじめに
I. 学術論文のうまい書き方
II. うまい学会発表の仕方
III. 学会長・座長の責務
IV. うまい英語表現法
V. 脳のしくみからみた効果的英語学習法
おわりに

2008年10月29日水曜日

議論のルール


あかさか あきおさんのブログ『負けまいとする心でしょう!』からとても参考になる議論のルールについての記事を引用します。

1. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない

ちょうど最近、橋下知事と大阪の高校生の意見交換会の様子を見て、
つくづく日本の子どもは議論ってもんができないなーと思った。
学校で議論のやり方なんて習ってないんだよな。

・・中略・・

それで国際的に見ると、↓こういう評価になるようだ。

端的に言って、日本人は切れる。ぶっちぎれる。本人の怒りの導火線に火がつくと止まらない。でも、何故怒っているかという部分に関し、よくわからないことが多い。「何で?」と。もちろん切れた本人もわかってないことがある。とにかく切れている。そこに意図がない。制御できない怒りの発露と言えば聞こえがいいけども、要するに暴走。

一方、中国人が怒っている場合、その目的は結構わかりやすい。これまた端的に言うと、「怒ることでメリットがある」場合が多い。「何故、怒るのか?」に答えがある場合が圧倒的に多い。ベースには計算がある。損得勘定がある。怒ったことでトクをするから怒っている。
実は短気な日本人(タケルンバ卿日記)

負けまいとする心でしょう!:フィンランドの5年生が作った議論のルール

・個人的には、ルール1, 3, 8を心がけようと思います。
(試合のように審判が客観的に判断してくれるといいのですが・・・。ディスカッションをはき違えている方も多いですので、つい引きずられてしまいます。)

・高校生の議論の一部を見ていると、今回高校生が議論で負けたのは、主張を支える根拠が少ないのが原因ではないでしょうか。現状報告だけでなく、例えば、教育費を削減することによるデメリットや、教育費が必要な理由を具体的に議論すると良いのではないでしょうか?税金の無駄遣いを指摘するのは、議題と少しずれていると思います。


【参考サイト】

* 負けまいとする心でしょう!:フィンランドの5年生が作った議論のルール

2008年10月28日火曜日

【ひとこと】平気、平気。混乱しているけれど、大丈夫

平気、平気。混乱しているけれど、大丈夫

アントニー・デ・メロ

落ち着いて対策を練れば、危機的状況から抜け出すことができます。


【参考書籍】

■ W.T.キュステンマッハー,R.キュステンマッハー,佐伯 美穂 世界で一番シンプルな時間術 2006

2008年10月23日木曜日

【研究本】論理的な文章が自動的に書ける!


論理的な文章が自動的に書ける!

倉島 保美

2003


パラグラフライティングという言葉をこの本を読んで知りました。読み手にとって分かりやすく書くことが大切ですね。


《目次》

プロローグ
第1章 論理的なビジネス文章とは
第2章 全体構成を作る
第3章 階層構造に展開する
第4章 パラグラフに展開する
第5章 文章に落とす
第6章 文を推敲する

2008年10月21日火曜日

【ひとこと】成功への最短コースを取捨選択していくこと

 これから自分が何をしていきたいかを自分自身が整理できていなければ、成功への最短コースを取捨選択していくことなどできるわけがありません。

坂田篤史

自分がやりたいことが決まれば、困難も乗り越えられますね。


【参考書籍】

■ 坂田 篤史 28歳までに他社からスカウトされる人脈術 2008

2008年10月16日木曜日

【研究本】勉学術

勉学術

白取 春彦

2006


 ・「それはいつから始まったのか」という疑問から始める。
 ・生きた知識は頭に残る。
 ・独学の障碍となるのは、感情の乱れや不健康である。

研究のスタイルそのものをあらわしていると理解しました。


《目次》

第一章 勉学は独学にかぎる
 ・独学は学習ではない
 ・「いつから」で始める
 ・疑問から知識が始まる
 ・情報と知識は違う
 ・独学はいつでもどこでもできる
 ・独学の人カント

第二章 難解な本を読むコツ
 ・ランダムに読む
 ・立体的に理解する
 ・「眺め読み」で書物に勝つ
 ・難しそうな本と遊ぶ
 ・棒線を引きながら読む
 ・多くの本を読む
 ・読書で世界が変わる

第三章 教養を身につける
 ・教養とは何か
 ・『聖書』という教養
 ・宗教書を必ずかじっておく

第四章 外国語の独学法
 ・まずは日本語を正しく使う
 ・言葉のセンスを養う
 ・学習のコツ
 ・読むことが第一
 ・その外国語の論理パターンを理解する

第五章 考える技術・調べる技術
 ・あらゆる論はすべて仮説にすぎない
 ・考え方を観察する
 ・あらゆるテーマについて調査する
 ・フリーノートを持つ
 ・図書館を活用する

あとがき

2008年10月14日火曜日

【ひとこと】習慣は自然の如し

習慣は自然の如し

「長年にわたって身についた習慣は、生まれついての性質と同じものになる」の意

心が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

松井秀喜 不動心

習慣は運命に繋がっています。毎日の習慣を大切にしたいですね。


【関連書籍】

■ 松井秀喜 不動心 2007

2008年10月9日木曜日

【研究本】システムの科学


システムの科学

Herbert A. Simon,稲葉 元吉,吉原 英樹

1999


システムについて、経済・芸術・科学からの考察


《目次》

1 自然的世界と人工的世界の理解
2 経済的合理性:適応機構
3 思考の心理学:自然と人工との結合
4 記憶と学習:思考に対する環境としての記憶
5 デザインの科学:人工物の創造
6 社会計画:進化する人工物のデザイン
7 複雑性に関する諸見解
8 複雑性の構造—階層的システム

2008年10月8日水曜日

第6回関西地域部会・バイオメディカル研究会に参加しました

バイオメディカル研究会に参加してきました。

会場には多くの先生方が参加されていました。


神戸大学の原 拓志 先生は、経済学的観点からのバイオインフォマティクスの社会貢献についてお話しされていました。

製薬企業における、創薬過程でのイノベーションには、「化合物」「組織権威」「市場」「適用領域」の兼ね合いに加えて「分子生物学的な理解」が重要であると説明されていました。分子生物学的に得られた大量な情報は、バイオインフォマティクスにより統合されることによって、創薬のイノベーションに繋がるのだそうです。また、人材育成に関しては横断的なサイエンスの推進を強調されていました。

IT企業の低迷傾向に対する解決策はあるかという質問に対しては、出口を考えた研究開発が必要であるとコメントされていました。

慶応大の内藤 泰宏 先生は、多細胞のシステムバイオロジーについてお話しされていました。

生体の多階層レベルのうち、分子生物学により分子レベルから細胞レベルまでの理解が飛躍的に進んでいることに着目し、それらの情報をもとに未だ理解が進んでいないレベルをシミュレーションするという試みを紹介されていました。

エーザイ株式会社コア・テクノロジー研究所の河合隆利さんは、質量分析計のデータの統合ソフトウェアの開発や多階層オミクス情報の解析法、バイオインフォマティクスを利用した情報交換コミュニケーション基盤についてお話しされていました。

網羅的な酵母のノックアウト株の作成は非常に興味深いものでした。このようなゲノミックアプローチでケミカルバイオロジーの展開が加速するのではないでしょうか?

【プログラム詳細】

日本バイオインフォマティクス学会関西地域部会
第6回バイオメディカル研究会 プログラム

■日時:  2008年10月8日(水) 13:00〜17:35 (懇親会 18:00〜19:30)
■場所:  大阪大学中之島センター
■主催:  日本バイオインフォマティクス学会
■共催:  特定非営利活動法人 バイオグリッドセンター関西
■後援:  独立行政法人医薬基盤研究所、大阪商工会議所、
特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議、
財団法人千里国際情報事業団
■協賛:  シスメックス株式会社
■参加費: 無料、但し懇親会は有料(参加費5,000円)

  
■プログラム■
13:00-13:05 挨拶 坂田恒昭 (関西地域部会長:大阪大学サイバーメディアセンター 特任教授)
13:05-13:40 基調講演:原拓志 (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
「バイオインフォマティクスが医薬品の研究開発に与えるインパクト(経営学的観点から)」
 
13:40-14:30 <システムバイオロジー関連講演>
総括:中島弘 (大阪府立成人病センター 特別研究員)
講演:内藤泰宏 (慶応義塾大学環境情報学部 准教授)
     「システムバイオロジーの近未来と社会・経済への貢献」
14:30-15:20 <医療情報関連講演>
総括:佐古田三郎 (大阪大学大学院医学系研究科神経内科学 教授)
講演:今井康彦 (ブリストル・マイヤーズ株式会社臨床薬理室長)
     「臨床試験におけるPGxバイオマーカーの活用」
15:20-15:40 休憩
15:40-16:30 <in silico 創薬関連講演>
総括:白井剛 (長浜バイオ大学バイオサイエンス学部 教授)
講演:河合隆利 (エーザイ株式会社コア・テクノロジー研究所 統轄課長)
     「オミクスとインフォマティクス」
16:30-17:20 <ケミカルバイオロジー関連講演>
総括:奥野恭史 (京都大学大学院薬学研究科統合薬学フロンティア教育センター 准教授)
講演:広川貴次 (産業技術総合研究所生命情報工学研究センター創薬分子設計チーム 研究チーム長)
     「ケミカルバイオロジープロジェクトにおけるインシリコ解析」
17:20-17:35 <バイオメディカル研究会三年間の総括>
講演:坂田恒昭 (関西地域部会長:大阪大学サイバーメディアセンター 特任教授)
 
引き続き-19:30 <懇親会:中之島センター9F交流サロンにて>


【関連サイト】

* 日本バイオインフォマティクス学会

* 神戸大学大学院経営学研究科|研究資源|スタッフ|教員紹介
原 拓志 先生のコメントも掲載されています。

* 生命情報工学研究センター[CBRC]|研究者の声<広川 貴次>

2008年10月7日火曜日

【ひとこと】非真面目を、不常識にやれ!

非真面目を、不常識にやれ!

本田 宗一郎

真面目すぎたり、常識にとらわれ過ぎると、想像力が弱まるのでしょうね。

2008年10月5日日曜日

たくさんの解決策

 今の教育システムの大きな問題の一つは、質問に対して正解が一つしかないことだ。選択方式の試験は、生徒に一つの正解を選ばせ、三つの不正解を捨てさせる。その結果、生徒たちが学校を卒業する頃には、「正解」を見つければ問題は解決する、と信じて疑わなくなる。
 だが不幸にも、現実の世界はそうではない。すべての問題には、たくさんの解決策がある。私たちは学校で習ったやり方を捨てて、常に多くの、そしてより良い解答を探し求めるようにしなければならない。

ポール・スローン

やりかたはいくらでもある。
いろんなところで、いろんなことができる。

柔軟な思考を持ち続けたいですね。


【参考書籍】

■ ポール・スローン イノベーション・シンキング 2007

2008年10月2日木曜日

【研究本】国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現


CD BOOK 国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現 (CD BOOK)

石井 隆之

2006


《目次》

学術会議・研究発表に関する基本表現
主催者の英語表現
来賓・ゲストの英語表現
司会者の英語表現
研究発表者の英語表現
講演者の英語表現
コーディネータ・パネリストの英語表現
質疑応答の英語表現
レセプションでの英語表現
特別な状況における英語表現
テーマ別英語表現集