2009年6月19日金曜日

in silico 創薬 2009


本日、講義をしました。

in silico drug discovery: インシリコ創薬
in silico medicine: インシリコ医薬

我が国における創薬の場では、2つの問題点があります。

まず、創薬開発費用の高騰と臨床医薬品の減少です。市場に出たとしても、会社にとって利益をもたらす医薬品はごく限られています。次ぎに、インシリコ創薬研究者の人材不足が挙げられます。

このような背景を説明した上で、インシリコ創薬の可能性とその利用法について、研究室で行う実験レベルで具体的に解説しました。

薬学研究科と医学系研究科保健学専攻から40名弱の大学院生に受講して頂きました。

聴講してくださった皆様、ありがとうございました。講義で得た内容を、是非今後の研究に取り入れてご活用下さい。

研究室内の学生さんには今年も好評でした。データベースの使い方がウェット研究にすぐに利用できてよいみたいですね。


【参考文献】

■ 桑嶋 健一 不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」 2006
■ 勝部 純基 実学的創薬研究概論 2006
■ 厚生労働省医政局経済課 創薬の未来 新医薬品産業ビジョンと創薬のための5か年戦略 2007
■ 京都大学大学院薬学研究科 新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 2007
■ 杉山 雄一 最新創薬学 2007−薬物動態学特性の解析は創薬のキーワード− 2007
■ 辻本 豪三 編 インシリコ創薬科学 2008




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 講義の後半に話した、データベースやその使い方をまとめて記事にしています。

● in silico 創薬
昨年の講義内容です。