2010年1月26日火曜日

科学英語のセンスを磨く

certainlyとperhapsの可能性の確率の違い

「〜に関するデータ」と記述したいときどの前置詞を使うか

「AばかりでなくBも」はas well as が良く用いられる

といった、ネイティブでない我々にはわからない英語論文における微妙なニュアンスを調べることができます。

■ 鈴木 英次 科学英語のセンスを磨く―オリジナルペーパーに見られる表現

■ 鈴木 英次 科学英語のセンスを磨く 第2版―オリジナルペーパーに見られる表現
最近、第2版が出ています。


【目次】

第1章 確率で表す可能性の助動詞の使い方

 可能性を表す助動詞の使い分け
 可能性の can と能力の can の違い
 そのほかの助動詞の使い方

第2章 確率で表す副詞の使い方

 可能性を表す副詞・副詞句
 “It is likely that …”の構文
 “Be 動詞+likely to 不定詞”の構文
 そのほかの可能性の表現
 接続副詞の位置
 文修副詞の位置
 形容詞を修飾する副詞
 動詞をを修飾する副詞
 動詞をを修飾するときの副詞の位置

第3章 確率で表す監視の使い方

 わかりにくい冠詞の使い方— of で限定される名詞
 定冠詞のつきやすい形容詞
 定冠詞のつきにくい形容詞
 定冠詞のつきやすい名詞
 定冠詞のつきにくい名詞
 数量の表現と冠詞
 種類・程度・数量・欠如の表現と冠詞

第4章 論文でよく使われる熟語

 学問分野に合わせた熟語の使い方
 複数の意味を持つ熟語の使い分け

第5章 根拠・原因・理由の重要表現

 考察・推論に必要な根拠・原因・理由の表現
 原因・根拠の表現と can の関係

第6章 覚えておきたい前置詞の使い方

 報告・情報・データ・根拠に連係する前置詞
 研究・調査研究・戦略・方法に連係する前置詞
 証拠・機構に連係する前置詞
 「目的」と「結果」を表す to 不定詞の用法
 動詞・名詞・形容詞と連係する to
 In の基本的な使い方
 “名詞+in”と“名詞+of”の表現の違い
 “動詞+from”と“動詞+by”の用法の違い

第7章 覚えておきたい形容詞の使い方

 敏感・影響・安定の表現
 同等・等価・同一の表現
 一致・不一致の表現
 類似・匹敵・近隣の表現
 原因・必要・十分・特異・利用・有用の表現
 示唆・特徴・ない・無関係の表現
 「欠けている」「〜がない」の表現
 「効果的な」の表現
 副詞より形容詞が使われる too 〜 to 不定詞の用法

第8章 形式主語Itを用いる重要表現

 It〜that の用法
 It〜to 不定詞の用法

第9章 名詞型の選択および動詞と名詞の使い分け

 主語にする「名詞型」
 動詞優先型の動詞
 名詞優先型の名詞

第10章 注意すべき代名詞の使い方

 論文中でルールは厳密に守られているか
 人称代名詞と we の表現
 Our が名詞句となる表現方法

第11章 覚えておきたい程度・数・量の表現

 程度・数・量を表す形容詞
 程度・数・量を強調する副詞
 比較級を強調する副詞
 論文では使われない数・量の熟語表現
 論文でよく使われる数・量の熟語表現
 「ほとんど」「およそ」の表現
 「約」「おおよそ」の使い分け

第12章 注意すべき動詞の使い方

 Report と describe の用法
 Be 動詞+able to 不定詞の構文
 Perform, carry out の用法
 Examine, investigate, test の用法
 Attempt, tryの用法
 Be 動詞+to 不定詞の構文
 Appear のおもな用法
 Seem のおもな用法
 Proved のおもな用法
 Use のおもな用法と連係する表現
 Expectのおもな用法と関連する表現
 Do+名詞およびmake+名詞の用法
 似ている establish と confirm の用法
 Suggest のおもな用法
 動詞が that 節を目的語とする割合
 形容詞的用法の過去分詞の位置

第13章 注意すべき否定表現

 「人は〜できない」の表現
 失敗したときの表現
 Little のいろいろな用法
 強い否定表現の微妙な違い
 No longer, no further, no more の用法
 Without, unless, unlikeの用法
 That 節を目的語とする複文の否定
 使われない否定表現
 None, neither, either の用法
 「同等ではない」の表現
 Appear to 不定詞,seem to 不定詞の否定表現
 But, and を含む否定文

第14章 注意すべき接続詞の使い方

 「よりむしろ」「よりほかの」の表現
 Whether…or, neither…nor, either…or の表現
 接続詞thatの用法
 「〜のかぎりは」の表現
 「するとすぐに」の表現
 「けれども」「であるが」「ところが」「たとえ〜だとしても」の表現
 「〜してすぐ」「さらにまた」の表現
 目的,結果,程度の表現
 「〜のような」「〜のようなもの」の表現
 As shown+副詞の表現
 As+過去分詞の表現
 Asに連係する表現
 The same as の用法

第15章 好ましい表現と好ましくない表現

 好ましくない冗長な表現
 1語で表すほうがよい表現
 簡潔な程度・数・量の表現

2010年1月21日木曜日

使える議事録のチェックリスト

議事録の書き方』がよく読まれている記事なので、今日は誠Biz.IDより活用できる議事録にするためのチェックリストを紹介します。



特に重要なのが、「誰が、なのを、いつ、どのように」です。決められた締切と担当者を明記しておくことで、後から進捗状況が確認できるようになります。これがないと、いつまでたっても対応できません。

【参考記事】

* 議事録の書き方

2010年1月15日金曜日

AllChemy


AllChemyについて


スクリーニング用化合物の販売のおいて重要なのは、多くの種類の化合物が安定的に入手できることです。 我々は、化合物の製造をすべて国内で行うことにより、高品質な化合物を安定的、かつ即時にご提供しております。

*詳細
http://www.all-chemy.com/html/about/

2010年1月12日火曜日

文章を直してもらうときのちょっとした心構え

この気くばりが出来れば、文章校正のやりとりにおける上司との衝突が避けられます。

学位論文や文章を確認してもらう立場の方は、以下のことをぜひ心に留めて頂ければと思いました。

next49さんの『発声練習』というブログから引用します。

複数人に同時に論文指導を受けているとき、何人かから同じことを指摘されることがあると思う。で、既に別の人に指摘されているので「あっ、それ**さんにも、指摘されました」と思わず言ってしまうことがあると思うが、それは言ってもメリットがないので言うのを我慢すること。

理由は以下のとおり。

1. 「あっ、それ**さんにも、指摘されました」には、無意識に「それはもう知っているので説明を止めてください」が含まれてしまう。コミュニケーションにおいて「それは知っている」というのは会話を止めるマジックワード。

2. 「あっ、それ**さんにも、指摘されました」と言うことによって、「ああ、じゃあ、そこは飛ばすね」とその部分の説明を省かれる可能性がある。同じ箇所の指摘だけれども、指摘している理由が違うかも知れないのでちゃんと説明してもらったほうが得。




冷静になって、何のために見てもらっているのかを考えれば、この対応に納得できるはずです。

特に論文の校正は時間と労力が費やされるので、見てもらう側が見る側の立場にたって考えることが出来れば、お互いより充実した時間を共有できます。

また逆に、見る側も見てもらう側の立場を考える必要もあります。それについてはまた今度。

2010年1月7日木曜日

ChemCupid



ChemCupidは日本初のWeb版化合物検索データベースです。

シンプルな操作により、お探しの化合物(HTS化合物、Building Blocks、試薬など)を簡単に見つけることが出来ます。


*詳細

http://www.namiki-s.co.jp/chemcupid/

2010年1月4日月曜日

日本は「科学のリーダー」育てよ

英語に「candor」という言葉があります。虚心坦懐といった意味です。先入観を持たないということ。日本に欠けている点ではないでしょうか。「この研究者はどの先生の弟子か」「どこから来た人か」とか、そういう話になりがちです。

 米国が世界中の知性を引きつけてきたのは、「彼はどこの出身だ」というような先入観をもって見ないことも理由の1つだ思います。アジアの人たちが日本より米国に向かうのにはそうした背景もあるのではないでしょうか。

 科学を研究する人間は、リーダーとフォロワーに分けられます。リーダーとは「何が重要なのか」「どこが新しい分野か」を理解して目標を設定する。その目標に対して自分の創造性を発揮して新しいことをやろうとする人。フォロワーはリーダーに協力して研究を進める人たちです。

 もちろん、多くの人が協力しないと応用的な研究はできませんからフォロワーの役割も重要です。しかし、評価し、評価されるという環境を欠く今までのようなやり方だと、リーダー格の人間はなかなか育ちません。



科学の発展には、戦略的な人材育成が必要です。