2008年2月29日金曜日

論文執筆の葛藤

尊敬している大隅先生(東北大学)のブログからです。

大隅典子の仙台通信:無事投稿 2008年 02月 28日

研究者というものは論文書いてナンボだと思っています。
(学者なら本を書いてナンボですね)
私たちの分野(発生生物学、神経発生学、神経生物学等)では、若い人なら年に1本書ければ職があると思うのですが、この「書く」ことが案外難しいのです。
というのは、論文は基本的に「外圧がない」ので、本人が「書きたい!」という気持ちが強いか、ボスが「書きなさい」というプレッシャーを与えるか、がないと、ずるずるとどこまでも、どこまでも、何も書かなくても月が過ぎ、年が過ぎしてしまうのですね。

学位論文を出すときには、本人も周囲も「なんとかしなくては」という意識が強いのですが、それを過ぎると、「まだこのデータが足りない」「このデータが出 たら書こう」「先日の学会で、誰某さんからこうこう言われたから、そのデータを取ってみよう」などなど、いろいろな理由によって論文を書くのが後回しにな ります。
とっても共感できます。『早く投稿したい』のと、『もっとデータが出そう』な状況は、よくぶつかります。

悩ましいですね。

でも、いい仕事をするのが一番だと、思います。

0 件のコメント: