2008年12月22日月曜日

リーダーが押さえておくべき10箇条

今日は『モチベーションは楽しさ創造から』の記事「リーダーが押さえておくべき10箇条」をご紹介します。

リーダーの人にも、その人の下についている人にもとても参考になる10か条です。

  1. サラリーマンは、仕事をしにいく人。ビジネスマンは、結果を出しに行く人。リーダーはビジネスマンでなければいけない
  2. リーダーは、「付加価値」を提供できなければならない。一歩踏み込んで、驚きや感動を与えることができる仕事をすること。
  3. リーダーとは、マネージャーの仕事に付加価値を加えた仕事ができる人。
    付加価値とは、
    1.目指す方向性が語れる。方向性=理念(ビジョンの面でのなりたい姿)+目標(数値面でのなりたい姿)+戦略(儲かる仕組み、ビジネスプラン、ロードマップ等の「理念、目標達成の為に何をするか」ということ)
    2.リスクをとって革新に挑める
    3.関心の対象は、「モノ」や「コト」より「ヒト」
    4.短期に加え、「長期」で考えることができる
    5.権力でなく、権威でヒトを動かす
  4. リーダーの役割は、部下が積極的にチャレンジを行うという環境作りを行うことだ。「チャレンジしろ」とハッパをかけることではない
  5. リーダーは願望を語る事で終わってはいけない。目標を語るのが仕事。目標=願望+時限設定+行動計画
  6. 能力アップは、「実力線」と「認識線」がある。「認識線」は、「実力線」よりタイムラグが遅れてやってくる。「認識線」が上がらないことで部下が能力アップへの努力を諦めようとするのを、励ますのがリーダーの仕事である。「ネバー、ネバー、ネバー、ネバー、ネバー、ギブアップ」
  7. 部下がリーダーについていこうとするのは、「ついていけばトクがある」と感じるからである。

    「トク」とは、あなたについていけば、優れたビジネスパーソンになれる。素晴らしいチャンスに巡り会うことができる。出世ができる。元気になれる。楽しく仕事ができる等々である。

    リーダーは、自分がトクを提供できているかを常に自己チェックすることが大事。トクが提供できていなければ、リーダーとしての仕事は全うできないのだ。
  8. リーダーは「他責」の前に、「自責」を行う必要がある
  9. 「任せビリティ」がリーダーの部下育成力をきめる
  10. スキルの高低、マインドの高低で4象限のマトリックスを作る。この4象限に基づき、人材育成の優先順位を考え、それぞれの対応を考えていく。

モチベーションは楽しさ創造から:リーダーが押さえておくべき10箇条

また、職場の観察力も重要なのだそうです。

私が取材をしていて感じるのは、ビジネスで成功していく人とそうでない人の間には、「職場の見取り」という点で、はっきりした差があることです。

NBonline|【第50回】私の上司は「能力」が低すぎます!

このほか、NBonlineには上司の持つ問題を解決する手段について詳しく書かれています。


【参考サイト】

* モチベーションは楽しさ創造から:リーダーが押さえておくべき10箇条
* NBonline|【第50回】私の上司は「能力」が低すぎます!〜上司にさりげなくアドバイス〜

【参考書籍】

■ 新 将命 伝説の外資トップが説く リーダーの教科書

2008年12月9日火曜日

【ひとこと】志を持っている人間はいい仕事をする

志を持っている人間はいい仕事をする。そうでない人間はたいしたことはできない。

2008年12月2日火曜日

【ひとこと】What gets measured, what gets done

What gets measured, what gets done

ボストン・コンサルティング・グループ

2008年11月26日水曜日

更新停止のお知らせ

12/5まで出張のため、更新がとまります。しばらくお休みです。

2008年11月25日火曜日

【ひとこと】やる気があればなんでもできる

やる気があればなんでもできる

アントニオ猪木

2008年11月18日火曜日

【ひとこと】知識の価値

お金や財産は人にとられてしまうが、自分の頭の中に入った知識だけは、誰も奪うことはできない。

ユダヤ人の言葉

2008年11月13日木曜日

【研究本】細胞夜話


細胞夜話

藤元 宏和

2008


HeLa細胞がどうやって生まれたのか、その物語を知ることができました。

2008年11月11日火曜日

【ひとこと】斬新なアイデアは整理から

整理が上手な人は、必要な書類だけでなく、必要なアイデアやノウハウも整理されている。手際もいい。手際がいいから判断にミスもない。時間に余裕があるから斬新なアイデアも出でくる・・・。

佐藤 可士和

【参考書籍】

■ 佐藤 可士和 佐藤 可士和の超整理術 2007

2008年11月8日土曜日

優良資産型博士


修士と博士を見比べたとき,3年たっても追いつけない,そして今いる2年目に十分勝てる(あるいは比肩する)と踏んだ人材であれば博士を採用する,という話はよく言われます。


雇われた以上,おそらく即戦力級の活躍を期待されていると思います。「分野が違う」「今までやってきたことが関係ないから無理」は言い訳になりません。そ ういう意味で,ikkettieさんの指摘された「柔軟性」はとても重要な能力になります。適応能力といってもよいでしょう。

ある理系社会人の思考:博士卒が入社前に持つべきもの

大学でしか得られないものを3年間で出来るだけ吸収したいですね。環境適応能力も進化論的に重要ですしね。


【参考サイト】

* ある理系社会人の思考:博士卒が入社前に持つべきもの

【関連記事】

● 【研究本】大学院生のためのアタマの使い方

船川 淳志 大学院生のためのアタマの使い方 2006

2008年11月6日木曜日

【研究本】バイオ研究で絶対役立つプレゼンテーションの基本


バイオ研究で絶対役立つプレゼンテーションの基本

大隅 典子

2004


分子生物学会に向けて後輩に読んでおくように勧めた1冊です。とても良い本ですね。この本を買ってから、大隅先生のファンです。

2008年11月4日火曜日

【ひとこと】不平をこぼす人間に与えられるものは、一般に憐れみよりも軽蔑である

不平をこぼす人間に与えられるものは、一般に憐れみよりも軽蔑である

サミュエル・ジョンソン


【参考書籍】

■ 米長 邦雄 運を育てる—肝心なのは負けたあと 1999

2008年11月1日土曜日

研究者が仕事をする上で知っておくべき10の原則



島岡 要 先生のブログから『研究者が仕事をする上で知っておくべき10の原則』をご紹介します。各項目の詳細は、島岡先生のブログを参照してください。

−研究者が仕事をする上で知っておくべき10の原則−

1. 興味を持てる分野を発見する

2. 最初は自分で学ぶ

3. 師匠をもつ

4. 現場で恥をかく

5. 失敗を恐れつつも、挑戦する

6. 自分の世界で一番になる

7. 研究者としての自信を付ける

8. 井の中の蛙であったことに気づき、打ちのめされる

9. 全てを知ることはできないことを理解する

10. それでも、自分の見識を披露する(謙虚ではあるが臆病ではない)

ハーバード大学医学部留学・独立日記:研究者が仕事をする上で知っておくべき10の原則

3.師匠をもつ

必ずしも、直属の上司でなくても良いと思います。私の場合は、異なる研究科、大学、異なる職業、年上、年下、様々な方々を勝手にメンターにしてしまっています。尊敬できる方ばかりです。そんな方々とともに仕事をすることができることを幸せに思います。

【参考サイト】

*ハーバード大学医学部留学・独立日記:研究者が仕事をする上で知っておくべき10の原則

2008年10月30日木曜日

【研究本】うまい研究発表のコツ


医学・生物学研究者のためのうまい研究発表のコツ

植村 研一

2005


論文の書き方、スライドの作製法、プレゼンの仕方、英語の勉強の仕方など155ページと薄いながらも非常に内容の濃い1冊です。

後半の植村先生の言語習得法も非常に参考になります。


《目次》
はじめに
I. 学術論文のうまい書き方
II. うまい学会発表の仕方
III. 学会長・座長の責務
IV. うまい英語表現法
V. 脳のしくみからみた効果的英語学習法
おわりに

2008年10月29日水曜日

議論のルール


あかさか あきおさんのブログ『負けまいとする心でしょう!』からとても参考になる議論のルールについての記事を引用します。

1. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない

ちょうど最近、橋下知事と大阪の高校生の意見交換会の様子を見て、
つくづく日本の子どもは議論ってもんができないなーと思った。
学校で議論のやり方なんて習ってないんだよな。

・・中略・・

それで国際的に見ると、↓こういう評価になるようだ。

端的に言って、日本人は切れる。ぶっちぎれる。本人の怒りの導火線に火がつくと止まらない。でも、何故怒っているかという部分に関し、よくわからないことが多い。「何で?」と。もちろん切れた本人もわかってないことがある。とにかく切れている。そこに意図がない。制御できない怒りの発露と言えば聞こえがいいけども、要するに暴走。

一方、中国人が怒っている場合、その目的は結構わかりやすい。これまた端的に言うと、「怒ることでメリットがある」場合が多い。「何故、怒るのか?」に答えがある場合が圧倒的に多い。ベースには計算がある。損得勘定がある。怒ったことでトクをするから怒っている。
実は短気な日本人(タケルンバ卿日記)

負けまいとする心でしょう!:フィンランドの5年生が作った議論のルール

・個人的には、ルール1, 3, 8を心がけようと思います。
(試合のように審判が客観的に判断してくれるといいのですが・・・。ディスカッションをはき違えている方も多いですので、つい引きずられてしまいます。)

・高校生の議論の一部を見ていると、今回高校生が議論で負けたのは、主張を支える根拠が少ないのが原因ではないでしょうか。現状報告だけでなく、例えば、教育費を削減することによるデメリットや、教育費が必要な理由を具体的に議論すると良いのではないでしょうか?税金の無駄遣いを指摘するのは、議題と少しずれていると思います。


【参考サイト】

* 負けまいとする心でしょう!:フィンランドの5年生が作った議論のルール

2008年10月28日火曜日

【ひとこと】平気、平気。混乱しているけれど、大丈夫

平気、平気。混乱しているけれど、大丈夫

アントニー・デ・メロ

落ち着いて対策を練れば、危機的状況から抜け出すことができます。


【参考書籍】

■ W.T.キュステンマッハー,R.キュステンマッハー,佐伯 美穂 世界で一番シンプルな時間術 2006

2008年10月23日木曜日

【研究本】論理的な文章が自動的に書ける!


論理的な文章が自動的に書ける!

倉島 保美

2003


パラグラフライティングという言葉をこの本を読んで知りました。読み手にとって分かりやすく書くことが大切ですね。


《目次》

プロローグ
第1章 論理的なビジネス文章とは
第2章 全体構成を作る
第3章 階層構造に展開する
第4章 パラグラフに展開する
第5章 文章に落とす
第6章 文を推敲する

2008年10月21日火曜日

【ひとこと】成功への最短コースを取捨選択していくこと

 これから自分が何をしていきたいかを自分自身が整理できていなければ、成功への最短コースを取捨選択していくことなどできるわけがありません。

坂田篤史

自分がやりたいことが決まれば、困難も乗り越えられますね。


【参考書籍】

■ 坂田 篤史 28歳までに他社からスカウトされる人脈術 2008

2008年10月16日木曜日

【研究本】勉学術

勉学術

白取 春彦

2006


 ・「それはいつから始まったのか」という疑問から始める。
 ・生きた知識は頭に残る。
 ・独学の障碍となるのは、感情の乱れや不健康である。

研究のスタイルそのものをあらわしていると理解しました。


《目次》

第一章 勉学は独学にかぎる
 ・独学は学習ではない
 ・「いつから」で始める
 ・疑問から知識が始まる
 ・情報と知識は違う
 ・独学はいつでもどこでもできる
 ・独学の人カント

第二章 難解な本を読むコツ
 ・ランダムに読む
 ・立体的に理解する
 ・「眺め読み」で書物に勝つ
 ・難しそうな本と遊ぶ
 ・棒線を引きながら読む
 ・多くの本を読む
 ・読書で世界が変わる

第三章 教養を身につける
 ・教養とは何か
 ・『聖書』という教養
 ・宗教書を必ずかじっておく

第四章 外国語の独学法
 ・まずは日本語を正しく使う
 ・言葉のセンスを養う
 ・学習のコツ
 ・読むことが第一
 ・その外国語の論理パターンを理解する

第五章 考える技術・調べる技術
 ・あらゆる論はすべて仮説にすぎない
 ・考え方を観察する
 ・あらゆるテーマについて調査する
 ・フリーノートを持つ
 ・図書館を活用する

あとがき

2008年10月14日火曜日

【ひとこと】習慣は自然の如し

習慣は自然の如し

「長年にわたって身についた習慣は、生まれついての性質と同じものになる」の意

心が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

松井秀喜 不動心

習慣は運命に繋がっています。毎日の習慣を大切にしたいですね。


【関連書籍】

■ 松井秀喜 不動心 2007

2008年10月9日木曜日

【研究本】システムの科学


システムの科学

Herbert A. Simon,稲葉 元吉,吉原 英樹

1999


システムについて、経済・芸術・科学からの考察


《目次》

1 自然的世界と人工的世界の理解
2 経済的合理性:適応機構
3 思考の心理学:自然と人工との結合
4 記憶と学習:思考に対する環境としての記憶
5 デザインの科学:人工物の創造
6 社会計画:進化する人工物のデザイン
7 複雑性に関する諸見解
8 複雑性の構造—階層的システム

2008年10月8日水曜日

第6回関西地域部会・バイオメディカル研究会に参加しました

バイオメディカル研究会に参加してきました。

会場には多くの先生方が参加されていました。


神戸大学の原 拓志 先生は、経済学的観点からのバイオインフォマティクスの社会貢献についてお話しされていました。

製薬企業における、創薬過程でのイノベーションには、「化合物」「組織権威」「市場」「適用領域」の兼ね合いに加えて「分子生物学的な理解」が重要であると説明されていました。分子生物学的に得られた大量な情報は、バイオインフォマティクスにより統合されることによって、創薬のイノベーションに繋がるのだそうです。また、人材育成に関しては横断的なサイエンスの推進を強調されていました。

IT企業の低迷傾向に対する解決策はあるかという質問に対しては、出口を考えた研究開発が必要であるとコメントされていました。

慶応大の内藤 泰宏 先生は、多細胞のシステムバイオロジーについてお話しされていました。

生体の多階層レベルのうち、分子生物学により分子レベルから細胞レベルまでの理解が飛躍的に進んでいることに着目し、それらの情報をもとに未だ理解が進んでいないレベルをシミュレーションするという試みを紹介されていました。

エーザイ株式会社コア・テクノロジー研究所の河合隆利さんは、質量分析計のデータの統合ソフトウェアの開発や多階層オミクス情報の解析法、バイオインフォマティクスを利用した情報交換コミュニケーション基盤についてお話しされていました。

網羅的な酵母のノックアウト株の作成は非常に興味深いものでした。このようなゲノミックアプローチでケミカルバイオロジーの展開が加速するのではないでしょうか?

【プログラム詳細】

日本バイオインフォマティクス学会関西地域部会
第6回バイオメディカル研究会 プログラム

■日時:  2008年10月8日(水) 13:00〜17:35 (懇親会 18:00〜19:30)
■場所:  大阪大学中之島センター
■主催:  日本バイオインフォマティクス学会
■共催:  特定非営利活動法人 バイオグリッドセンター関西
■後援:  独立行政法人医薬基盤研究所、大阪商工会議所、
特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議、
財団法人千里国際情報事業団
■協賛:  シスメックス株式会社
■参加費: 無料、但し懇親会は有料(参加費5,000円)

  
■プログラム■
13:00-13:05 挨拶 坂田恒昭 (関西地域部会長:大阪大学サイバーメディアセンター 特任教授)
13:05-13:40 基調講演:原拓志 (神戸大学大学院経営学研究科 教授)
「バイオインフォマティクスが医薬品の研究開発に与えるインパクト(経営学的観点から)」
 
13:40-14:30 <システムバイオロジー関連講演>
総括:中島弘 (大阪府立成人病センター 特別研究員)
講演:内藤泰宏 (慶応義塾大学環境情報学部 准教授)
     「システムバイオロジーの近未来と社会・経済への貢献」
14:30-15:20 <医療情報関連講演>
総括:佐古田三郎 (大阪大学大学院医学系研究科神経内科学 教授)
講演:今井康彦 (ブリストル・マイヤーズ株式会社臨床薬理室長)
     「臨床試験におけるPGxバイオマーカーの活用」
15:20-15:40 休憩
15:40-16:30 <in silico 創薬関連講演>
総括:白井剛 (長浜バイオ大学バイオサイエンス学部 教授)
講演:河合隆利 (エーザイ株式会社コア・テクノロジー研究所 統轄課長)
     「オミクスとインフォマティクス」
16:30-17:20 <ケミカルバイオロジー関連講演>
総括:奥野恭史 (京都大学大学院薬学研究科統合薬学フロンティア教育センター 准教授)
講演:広川貴次 (産業技術総合研究所生命情報工学研究センター創薬分子設計チーム 研究チーム長)
     「ケミカルバイオロジープロジェクトにおけるインシリコ解析」
17:20-17:35 <バイオメディカル研究会三年間の総括>
講演:坂田恒昭 (関西地域部会長:大阪大学サイバーメディアセンター 特任教授)
 
引き続き-19:30 <懇親会:中之島センター9F交流サロンにて>


【関連サイト】

* 日本バイオインフォマティクス学会

* 神戸大学大学院経営学研究科|研究資源|スタッフ|教員紹介
原 拓志 先生のコメントも掲載されています。

* 生命情報工学研究センター[CBRC]|研究者の声<広川 貴次>

2008年10月7日火曜日

【ひとこと】非真面目を、不常識にやれ!

非真面目を、不常識にやれ!

本田 宗一郎

真面目すぎたり、常識にとらわれ過ぎると、想像力が弱まるのでしょうね。

2008年10月5日日曜日

たくさんの解決策

 今の教育システムの大きな問題の一つは、質問に対して正解が一つしかないことだ。選択方式の試験は、生徒に一つの正解を選ばせ、三つの不正解を捨てさせる。その結果、生徒たちが学校を卒業する頃には、「正解」を見つければ問題は解決する、と信じて疑わなくなる。
 だが不幸にも、現実の世界はそうではない。すべての問題には、たくさんの解決策がある。私たちは学校で習ったやり方を捨てて、常に多くの、そしてより良い解答を探し求めるようにしなければならない。

ポール・スローン

やりかたはいくらでもある。
いろんなところで、いろんなことができる。

柔軟な思考を持ち続けたいですね。


【参考書籍】

■ ポール・スローン イノベーション・シンキング 2007

2008年10月2日木曜日

【研究本】国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現


CD BOOK 国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現 (CD BOOK)

石井 隆之

2006


《目次》

学術会議・研究発表に関する基本表現
主催者の英語表現
来賓・ゲストの英語表現
司会者の英語表現
研究発表者の英語表現
講演者の英語表現
コーディネータ・パネリストの英語表現
質疑応答の英語表現
レセプションでの英語表現
特別な状況における英語表現
テーマ別英語表現集

2008年9月30日火曜日

【ひとこと】八面玲瓏(はちめんれいろう)

八面玲瓏(はちめんれいろう)

心を穏やかに保ちながら、生きたいですね。

2008年9月28日日曜日

独学は人生を変える

 独学を続けていると、人生が変わる。
 知識が増え、それにつれて考え方や視点が幅広くなっていくからである。
考え方が変わるのだから、価値観や行いも変わる。其の行ないは当然ながら他人の目に映り、そこから人間関係も変わっていくことになる。すなわち、人生が変わる。
 また、独学しているうちに、自分に強い影響を及ぼす書物に出会うことにもなる。そういう本は生涯で数冊程度だが、人生の友となるものである。このような本を持つことは確かに大きな幸せの一つであるはずだ。

白取 春彦 勉学術

本を読む人が最近減ってきているそうです。

私も、もともと本を読むのは好きではありませんでした。

でも最近、たくさん本を読むようになりました。

ネットやテレビでは得られないものが、
読書にはあると思えるようになりました。


【参考サイト】

* Business Media 誠:30代以上で“読書離れ”の兆し——その理由は?

【参考書籍】

■ 白取 春彦 勉学術 2006

2008年9月26日金曜日

経験と既知の事実からの推測を疑う

 科学者たちは、電波は直進し、地球は球体であるという事実に基づき、理にかなった結論を出した、その事実だけで十分だと思い込んでいたからだ、しかし、十分ではなかった。そこにはさらに、方程式を覆す未知の事実があったのだ。

ポール・スローン

イタリア人技師のグリエルモ・マルコーニは、電波が大西洋を越えることが発見したそうです。

当時は、電波を水平に飛ばせば、そのまま地球の接線上を直線的に進むと考えられていたので、専門家はみな、マルコーニの実験を嘲笑したそうです。

しかし、マルコーニの実験は成功したそうです。

地球の周囲には、電離層と呼ばれる電波を反射する大気の層が存在するからでした。


「前提」や「先入観」は、時として新しい発見や発明を妨げるといういい例ですね。


【参考書籍】

■ ポール・スローン イノベーション・シンキング 2007


【関連記事】

● 【研究本】99・9%は仮説
世の中の説明に絶対はないということも忘れてはいけませんね。

2008年9月25日木曜日

【研究本】ポイントで学ぶ科学英語論文の書き方


ポイントで学ぶ科学英語論文の書き方

小野 義正

出版年:2001


最近新たにもう一冊出版されています。

ポイントで学ぶ 科学英語の効果的な書き方

小野 義正

出版年:2008

2008年9月24日水曜日

よりよく働くために心がけるべき10のポイント

■よりよく働くために心がけるべき10のポイント 

  1. 一度に一つのことをやる
  2. 問題が何かを理解する
  3. 人の話を聞けるようになる
  4. 質問できるようになる
  5. ナンセンスとセンスを区別する
  6. 変化は避けられないものだと受け入れる
  7. ミスを認める
  8. シンプルに話をする
  9. 落ち着く
  10. 笑顔で

『ライフハッカー日本版』の記事より、スイス人アーティストのピーター・フィスクリさんとデイビッド・ウェイスさんによる仕事における10のヒントです。

 ・ナンセンスとセンスを区別する
 
 ・シンプルに話をする

 ・落ち着く

が参考になりました。みなさんはいかがでしょうか?

How to work better.

1 Do one thing at a time
2 Know the problem
3 Learn to listen
4 Learn to ask question
5 Distinguish sense from nonsense
6 Accept change as inevitable
7 Admit mistakes
8 Say it simple
9 Be calm
10 Smile


【参考サイト】

* ライフハッカー日本版:よりよく働くために心がけるべき10のポイント

2008年9月23日火曜日

【ひとこと】最高の説明の方法

最高の説明の方法は、それをやってみること

ドードー


【参考書籍】

■  ルイス・キャロル,脇 明子 不思議の国のアリス 2000

2008年9月21日日曜日

コメント力の大切さ


特に上司の場合、部下にどのようなコメントをするかということ自体が、上司の能力として問われている。「コメント力」で給料をもらうと言っても過言ではないだろう。ところが現状はコーチングの講習を受けなければいけないほどに、上司はコメントに対して無自覚的である。部下をただけなしてしまったり、現状分析はするが、改善する方向に行かないようなコメントをしている。それは自分がコメントしているのだという自覚が足りないところから来ている。

コメント力 斎藤 孝


仕事を建設的に進めるためにも、自覚しなければいけませんね。

建設的な関係を築くための7つのルール

1. 相手をあるがままに受け入れましょう

2. 相手をほめ、感謝の気持ちをくり返し伝えるようにしましょう

3. 誠実なコミュニケーションを心がけましょう

4. 互いの立場や意見の違いを認めましょう

5. 相手がめざす目標を応援しましょう

6. 相手にも間違いをおかす権利があることを認めましょう

7. かなえられない願望を目標としてとらえなおしましょう

これは、説明不要でしょう。部下のやる気を引き出す前には、リーダーと部下の間に建設的関係が構築されているのが前提条件になります。

モチベーションは楽しさ創造から



【関連書籍】

■ 斎藤 孝 コメント力 2004

【関連サイト】

* モチベーションは楽しさ創造から:部下のやる気を育てる為に、リーダーが知っておくべき名言

2008年9月20日土曜日

日本企業を研修機関と割り切る中国人

 「日本企業は中国人に人気がない」という話を知っていますか。特に中国人を中心にアジア人の転職先では、日本企業は人気がありません。事実、日本の企業 に入社した中国人ビジネスパーソンの多くは、数年後に欧米企業へ転職してしまいます。「日本企業は充実した研修をさせてもらえるところ。出世を考えるなら 欧米企業」と考える人が多いのです。

中国人の方は優秀な方が多いと聞きます。また、モチベーションの高い研究者はアメリカのラボを目指す傾向にあるとも聞いたことがあります。

モチベーションのもとは何であれ、高いモチベーションを保つことができる人こそ強いと思います。


【参考サイト】

* NBonline|【12】日本企業を研修機関と割り切る中国人

2008年9月19日金曜日

会議をしない会社

水口和彦さんのブログから『会議をしない会社』についての記事を紹介します。


話し合いの時間設定に集中力を考慮している点が合理的ですね。


【参考サイト】

* 時間管理術研究所:「会議をしない会社」 が存在する理由

【関連記事】

● 議事録の書き方
● 【ひとこと】日本人は会議が非常に下手である

2008年9月18日木曜日

【研究本】したたかな生命


したたかな生命

北野 宏明,竹内 薫

2007


《目次》

プロローグ アキレスの踵
第1章 したたかに生きる強さの条件-ロバストネスとはなにか
第2章 強くなればなるほど弱点が生じる-ロバストネス・トレードオフインターミッション ロバストネス・トレードオフと組織
第3章 ロバスト・システムとしての癌-癌をシステムで考える
第4章 遺伝と共生をつなぐ進化のシステム-ロバストネスによる新進化論
エピローグ 宇宙の中の共生

【関連記事】

● in silico medicine 第5回 定例シンポジウムに参加しました
北野 宏明先生の講演の内容の多くが本書に書かれていました。

2008年9月17日水曜日

【本棚】

本ブログでご紹介した【本棚】をまとめておきます。

 1.【本棚】最近購入した本
 2.【本棚】アポトーシスとシグナル伝達
 3.【本棚】薬物代謝学と生物薬剤学
 4.【本棚】P450とバイオデータベース
 5.【本棚】統計学

 6.
 7.
 8.
 9.
10.

11.
12.
13.
14.
15.

.....

2008年9月16日火曜日

【ひとこと】勉強と仕事と趣味と遊び

「勉強と仕事は要領よく効率的に。趣味や遊びは一生懸命がむしゃらに」、こんなキャラクターが世界基準になっていい時代ではないでしょうか。

本田直之

仕事や勉強だけに偏らないように注意したいですね。


【参考書籍】

■ レバレッジ勉強法 仕事に役立ち、継続的なリターンを得る 本田直之 2007

【関連記事】

● 【ひとこと】大統領のように働き、王様のように遊ぶ
● 【ひとこと】パーキンソンの膨張する仕事の法則

2008年9月15日月曜日

【研究本】

本ブログでご紹介した【研究本】をまとめておきます。

 1.【研究本】99・9%は仮説
 2.【研究本】大学院生のためのアタマの使い方
 3.【研究本】図で考えれば文章がうまくなる
 4.【研究本】グリンネルの研究成功マニュアル
 5.【研究本】生物と無生物のあいだ

 6.【研究本】創造的論文の書き方
 7.【研究本】会議の技法
 8.【研究本】理系のための人生設計ガイド
 9.【研究本】ビジネスメール ものの言い方「文例」辞典
10.【研究本】ドクター・中松の発明ノート

11.【研究本】論文捏造
12.【研究本】新しい薬をどう創るか
13.【研究本】不確実性のマネジメント
14.【研究本】創造的技術者のための研究企画
15.【研究本】技術者・研究者になるために

16.【研究本】新薬誕生—100万分の1に挑む科学者たち
17.【研究本】理系のための楽しい研究生活
18.【研究本】したたかな生命
19.【研究本】ポイントで学ぶ科学英語論文の書き方
20.【研究本】国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現

21.【研究本】システムの科学
22.【研究本】勉学術
23.【研究本】論理的な文章が自動的に書ける!
24.
25.

2008年9月14日日曜日

【ひとこと】

本ブログでご紹介した【ひとこと】をまとめておきます。

 1.【ひとこと】出藍の誉れ
 2.【ひとこと】水清ければ魚棲まず
 3.【ひとこと】慌てる蟹は穴に入れぬ
 4.【ひとこと】丸い卵も切りようで四角
 5.【ひとこと】大統領のように働き、王様のように遊ぶ

 6.【ひとこと】建築は本のように、読み取れる人だけが本当にわかる
 7.【ひとこと】パーキンソンの膨張する仕事の法則
 8.【ひとこと】先入観がアイディアを封じ込めてしまう
 9.【ひとこと】人の行く裏に道あり花の山
10.【ひとこと】手を動かすこと

11.【ひとこと】「意見」を言う人から、「アイデア」は出てこない
12.【ひとこと】選難楽
13.【ひとこと】人を動かす唯一の方法
14.【ひとこと】喜びの歌
15.【ひとこと】人が何かをやりたいとき、時間がそれを拒絶することはない。

16.【ひとこと】プロフェッショナルへの道は、「働く意味」と「仕事の報酬」を知ることから始まる。
17.【ひとこと】やるほど仕事は味が出る
18.【ひとこと】日本人は会議が非常に下手である
19.【ひとこと】勉強と仕事と趣味と遊び
20.【ひとこと】最高の説明の方法

21.【ひとこと】八面玲瓏(はちめんれいろう)
22.【ひとこと】非真面目を、不常識にやれ!
23.【ひとこと】習慣は自然の如し
24.【ひとこと】成功への最短コースを取捨選択していくこと
25.【ひとこと】平気、平気。混乱しているけれど、大丈夫

2008年9月13日土曜日

就職活動時期のずれ

 「時間の無駄」と思うことにそれほど違和感はないです。特に研究が面白くなっている時期に就職活動に時間をとられるのはかなり不満でしょう。「将来がか かっているんだ。不満もへったくれもない」という意見もあるでしょうが,学生である以上,学びの機会を邪魔することは本末転倒も甚だしいのではないかと感 じます。


さて、もうすぐ就職活動が始まる…わけではないんですね、今年は。なんでも今年は年明け前後に始まるのだとか。たぶん大学がわの強い要望なのでしょう。

就活に時間をとられて勉学に気が入らない、という主張です。わからんでもないですが、時期をずらしたところで期間そのものに大きな差は生まれないでしょうね。


就職活動の時期が少しずれたそうですね。製薬業界だけなのでしょうか?


ktatchyさんのおっしゃるように研究の途中で集中できないという学生さんのためにも、就職活動の時期は、最終学年度の後半にしたほうが知れませんね。採用したい人材像がはっきりしていれば、しているほど企業側もそれにマッチした人材をきっちり選べると思います。

内定が決まって、落ち着いて研究するか、消化試合になるか、学生さんそれぞれですね。その状況を観察していると、そのような戦術もまた人それぞれでいいと思います。

大切なのは、その結果どうなるかをモニタリングして、自分にフィードバックをかけることだと、私は考えています。この点では、ロバストなキャリア形成にシステムバイオロジーの概念が応用できると思います。(考え方がマニアックですかね?)


とにもかくにも、製薬業界を支える優秀な人材が集まることを期待しています。


【参考サイト】

* ある理系社会人の思考:就職活動の時期は教育終了後でも良い
* ある理系社会人の思考:パソコン不良、就活時期の遅れで何が変わるのか


【関連記事】

● 大学院入試と就職活動
● 【研究本】理系のための人生設計ガイド

● 魅力的な履歴書を書くための5つのコツ
● 面接に成功する3つのポイント
● 【研究本】ビジネスメール ものの言い方「文例」辞典

● 【ひとこと】プロフェッショナルへの道は、「働く意味」と「仕事の報酬」を知ることから始まる。

● 【ひとこと】人の行く裏に道あり花の山
● 【ひとこと】人が何かをやりたいとき、時間がそれを拒絶することはない。

● 【研究本】不確実性のマネジメント
● 【研究本】技術者・研究者になるために

2008年9月12日金曜日

【本棚】統計学






なるほど統計学とおどろきExcel統計処理 改訂第6版

山崎信也

2008


学生の頃から、検定にはこれを使っています。ファイルを開けばすぐに使えるという便利さが良いですね。









バイオサイエンスの統計学

市原 清志

1990

古い本ですが、視覚的に解説されていて、分子生物学や細胞生物学の研究をしている自分にとってはとても参考になります。








Excelで学ぶ回帰分析—回帰分析をはじめて学ぶ人でもExcelを使えばきちんと理解できる

阿部 圭司

2004


最近、回帰分析をすることになったので、購入してみました。








エクセル統計—実用多変量解析編

柳井 久江

2005

クラスタリングした結果を樹形図で描こうと思い、購入しました。

2008年9月11日木曜日

【研究本】理系のための楽しい研究生活


理系のための楽しい研究生活

坪田 一男

2007


坪田 一男 先生の3つのフレームを紹介します。

Value: ごきげんに生きる!
Mission: 人の可能性を拓く!
Strategy: サイエンティフィックにアプローチする!

これまでにも2冊の本をご紹介してきましたが、とにかく坪田先生の本は面白いですね。読むと前向きになる文章が良いです。

「ゴキゲンに生きる」は "make it fun! "ですね。


《目次》

1996 とりあえず論文は10編書いてみる
1997 みんなのあこがれSusan S. Oak先生
1998 研究はフォーカスが大事
1999 僕たちのチームがめざすもの
2000 ごきげんに生きようという戦略
特別鼎談 楽しい研究生活。坪田一男×岡野栄之×児玉龍彦
2001 "LASIKのすべて"講習会報告
2002 涙点プラグのすべて講習会
2003 ムラト・ドール先生トルコより来日
2004 人気のないチェアマン職
2005 田野保雄教授のJackson Memorial Lecture


【関連記事】

● 【研究本】理系のための人生設計ガイド
● 【研究本】理系のための研究生活ガイド


【関連書籍】

● 坪田 一男 理系人間のための人生戦略―リフレーミングの発想 2000
● 坪田 一男 「朝」を変えれば人生が三倍楽しくなる 1998
● 坪田 一男 「ごきげん」だから、うまくいく! 2000
● 坪田 一男 “ごきげん”な自分になれる本 2000
● 坪田 一男 今日を“ごきげん”に生きる方法 1995
● 中谷 彰宏,坪田 一男 100歳まで元気に生きるために今できる43の方法 2001
● 坪田 一男 「もう一度学びたい人」の勉強ガイド―社会人のための大学合格戦略 1999

とってもたくさんの本を書かれているのですね。中谷 彰宏さんともご一緒に書かれているのを初めて知りました。(びっくり)

2008年9月10日水曜日

2万分の1:新規化合物が新薬になる確率

日本の主要製薬会社18社の過去の製薬開発を見てみると、

1つの薬を開発するのに9~17年、平均500億円がかかっているそうです。


2万種類の新たな化合物を合成しても、

臨床段階を通過するのが3種類

申請段階に到達するのが2種類

最終的に承認されるのが1種類

平均して2万分の1しかないと。

HILOKIさんのブログ記事を引用させて頂きました。
新薬開発はやはり難しいのですね。


【参考サイト】

生命の理解、そして「理解」の理解。:
 2万分の1:新規化合物が新薬になる確率


【関連記事】

● 【研究本】新薬誕生—100万分の1に挑む科学者たち

2008年9月9日火曜日

【ひとこと】日本人は会議が非常に下手である

 日本人は会議が非常に下手である。というのは、おそらく大きい利益があっても、その一つのところでも悪いことがあると、その悪いことだけに目をつけてみんなしてつついてしまう。ニワトリがそうだ。ニワトリという動物は、一羽がちょっと血が出ていると、よってたかってその傷のところをつついて、殺してしまう。

・・中略・・

そういうふうな、いわゆるニワトリ会議を開いてやせんかということだ。それで大局を忘れてしまって、末梢的なことだけに終わってしまう会議をしてやしないかということである。

本田 宗一郎 俺の考え

ニワトリを殺すような話し合いはしたくないですね。


【参考書籍】

■ 斎藤 岳 1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術 2008
■ 本田 宗一郎 俺の考え 1996

【関連記事】

● 議事録の書き方

2008年9月4日木曜日

【研究本】新薬誕生—100万分の1に挑む科学者たち


新薬誕生—100万分の1に挑む科学者たち

ロバート・L.シュック,小林 力

2008


治らない病気で苦しむ患者さんを日々診察していたあるお医者さんが、新しい治療薬が臨床で使われた時にこう感じたのだそうです。

「病気は薬で治るんだ!」

人の命を救う薬が一つでも多く誕生することを願います。


《目次》

第1章 エイズと闘う—ノービアとカレトラ
第2章 心の病から人生の再出発—セロクエル
第3章 本当に勝った人エインスリン—ヒューマログ
第4章 喘息のつらさを救った薬—アドエア
第5章 奇跡のバイオ医薬品—レミケード
第6章 癌治療の扉を開く—グリベック
第7章 世界一の薬はこうして生まれた—リピトール


【関連記事】

● 【研究本】不確実性のマネジメント

2008年9月3日水曜日

理研のシンポジウムに参加しました


公開シンポジウムと討論会
「細胞・発生研究への数理科学的アプローチ〜先端研究から探るアクションプラン」

1.概要

日時
9月2日(火) 10:00−18:50
9月3日(水)  9:00−17:00

場所
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
C棟1階オーディトリアム(定員140名、日本語、事前登録)

主催
独立行政法人理化学研究所

2.本シンポジウムのねらい

本シンポジウム(主催、理化学研究所)は、「細胞・組織スケール」でのライフサイエンス研究における次世代の研究の方向性を探る目的で、特に複雑な生命現象を多次元・多階層で理解するために不可欠な数理科学との融合に焦点を当てて行うものです。

分子生物学・細胞生物学などの研究進展により、この十年間でライフサイエンス分野の研究は大きく前進いたしました。ゲノム研究、幹細胞研究、脳科学研究など重点的に推進された研究からは、特に多くの新たな知見が次々と生み出され、まさに日進月歩の目覚ましい進歩を見て取ることができます。

こうした研究は生命現象の基礎となる要素(エレメント)に関しての大量の情報を生み出してきました。一方で、次のレベルの生命科学の発展には、如何にこれらの多数の要素がシステム化され、複雑な生命現象自体を引き起こすのか、という問いに挑むことが不可欠となってきています。こうしたなか、遺伝子そのものを扱うゲノムインフォーマティクスや、タンパクの分子レベルの挙動を研究するタンパク構造科学や分子動力学などは、いち早く数理科学・計算科学との融合を進めて来ています。

これに比して、細胞生物学や発生生物学などの「細胞・組織スケール」の研究では、これまで数理科学・計算科学との接点が比較的限られたテーマに留まる傾向がありました。
それは、

1. 分子動力学などと異なり、「基本方程式」が存在せず、model-based approachに加えて、data-drivenの考え方を併用する必要があること
2. 従来のゲノムインフォーマティクスと異なり、細胞・組織スケール研究の対象では、多数の要素について質的な取扱いがヘテロであり、また多階層にまたぐことが多い

を始めとするいくつかの本質的な問題点が存在したことにも起因します。

しかし、「細胞・組織スケール」は細胞生物学や発生生物学に限らず、多くの生物・医学研究(ガン、脳、免疫その他)にも共通した生命現象の基本単位を対象とする研究であり、また現在最も爆発的に研究が進展している生命スケールでもあります。

このシンポジウムでは、実験(ウェット)、理論(モデル)、計測・摂動の3つの観点から専門家の先生方にお集まりいただき、「細胞・組織スケール」を中心とした細胞・発生研究と数理研究の融合を目指した最前線の研究をご紹介していただきます。

また、理化学研究所では、次世代スーパーコンピューター(ペタコン)の設置を神戸市ポートアイランドに進めており、2012年度末に完成を予定しております(初期稼働は2011年度末)。これに伴い、生命科学分野での次世代計算機利用の戦略を積極的に計画しております。そうした取り組みや研究開発のご紹介を併せて行います。

「細胞・組織スケール」での数理科学とウェット研究の融合による強力な研究推進体制のあり方について、専門家の先生方と参加者による自由な討論セッションを2日目の午後に計画しております。生命現象の統合的な理解を進めるために解決する必要のある「ギャップ」を、多面的に討論し、次世代研究へのアクションプランにつなげることを期待しております。

幅広い専門性をもたれた研究開発者の皆様のご参加をお持ちしております。

プログラム(敬称略)

1日目 9月2日(火)

茅 幸二   開会のご挨拶
笹井 芳樹  Introduction

Session I  Data-driven approachを中心に

大浪 修一  初期胚の構造と形態のダイナミクスに対する定量的計算科学的アプローチ
澤井 哲   細胞と細胞集団の自己組織化
三浦 岳   発生における自発的パターン形成 : Toy model と定量

松本 健郎  細胞・発生研究へのバイオメカニクス的アプローチ
小椋 利彦  Epigenetic morphogen としての力学的、機械的刺激
竹内 昌治  マイクロ流路デバイスを利用した先端計測

Session II  Model-based approachを中心に

近藤 滋   Turing の先には何がある?
本多 久夫  形態形成研究のための3次元細胞モデル
安達 泰治  生体組織・細胞力学構造の機能的適応:システムバイオメカニクス

柴田 達夫  細胞スケールの自己組織化現象:イメージ・データ解析と数理モデル
森下 喜弘  形態形成過程を理解するために必要な理論とは?
      —脊椎動物の肢芽形成・伸張過程を例に—
望月 敦史  生物学的に有意義な理論を目指して


2日目 9月3日(水)

Session III  計測・摂動技術のcutting edge

上田 泰己  定量的な計測・摂動および設計による生命システムの理解
寺北 明久  ロドプシン類のシグナル伝達の多様性と生命システムの制御への応用の可能性
徳永 万喜洋 分子1個と細胞システム

斎藤 通紀  単一細胞マイクロアレイ法:応用、発展、課題
佐甲 靖志  細胞内反応の1分子測定
神崎 亮平  分析と統合による昆虫の適応能の理解と活用

Session VI  次世代計算機機構と生命科学分野への応用:理研の取り組みと研究例

姫野 龍太郎 次世代スーパーコンピュータ開発と生命科学でのグランドチャレンジ
横田 秀夫  シミュレーションのための細胞の数値化と情報処理に関する取り組み
姫野 龍太郎 組織モデリングへの挑戦 〜血管形状決定のメカニズムの解明に挑む〜

討論テーマ1 

討論テーマ2

アクションプランの総合討論


【感想】

まずはじめに、活発で自由な討論と建設的な提案をするようにとのアナウンスがありました。2日にわたる公開シンポジウム中は、ほんとうに活発な議論が交わされていました。

また、各発表の後には提言のコーナーが設けられ、今後の研究の方向性・連携体制・10年後を見据えた長期的目標・人材育成などについて個々の発表者の先生方がコメントされていました。

2日目にはそれらの提言に基づいたフリーディスカッション(オープンブレインストーミング)が展開され、多くの先生方から熱心なコメントが出されていました。事務局側のナビのもと発散した議論はだんだん収束し、提案された事柄はテキストとしてまとめあげられ、その様子がリアルタイムでプロジェクタに移し出されていました。

理研の行動力と決断力に基づいた発展性が垣間見えました。

  ・30年先までを見据えた研究目標の設定
  ・ウェットとドライ、実験と理論、データと数理モデルをいかに結びつけるか
  ・多領域横断型研究推進の仕組み作り
  ・具体的な技術開発の提案(スパコンの利用も含め)
  ・人材育成

などについて非常に充実した討論が繰り広げられました。私の所属部局もうまく連携できると大きな研究の輪になるな、なんて思いながらメモをとりました。(議事録マインドマップです↓)



【関連サイト】

* 公開シンポジウムと討論会|理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)
* 次世代スーパーコンピュータのシステム構成を決定|独立行政法人 理化学研究所プレスリリース
* 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)

2008年9月2日火曜日

【ひとこと】やるほど仕事は味が出る

やるほど仕事は味が出る


さあ、今日も楽しみましょう。

月曜日は1週間の始まりです。

気分も新たに楽しみましょう。

同じ仕事でも楽しめる人とそうでない人では結果が違います。

だから、楽しくやりましょう。

『シゴタノ!』ですね。


【参考サイト】

* 朝4時起きの税理士 見田村元宣の「あなたと一緒に成幸宣言!!」:今日の格言
* シゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日誌

2008年8月31日日曜日

魅力的な履歴書を書くための5つのコツ

博士課程の学生の皆さんはそろそろ就職活動が始まりますね。今回はライフハッカーの記事から、採用されるための履歴書の書き方を紹介します。このブログでは、『第4回キャリアサロン―PhDのためのジョブハント』に自分のアピールの仕方について小栁智義さんのアドバイスをまとめていますので、参考にしてみてください。


その1:とにかくリストアップする
その2:よくある言葉をもっと強力な言葉に書き換える
その3:「できる人」のテンプレートを使う。友人の履歴書のフォーマットを参考にするのもアリ
その4:履歴書は1ページに。必要だったら付け加えて
その5:「履歴書」を書かない(または違う視点から書く)


【参考サイト】

* ライフハッカー:魅力的な履歴書を書くための5つのコツ

【関連記事】

● 面接に成功する3つのポイント
● 【研究本】理系のための人生設計ガイド
● 第4回キャリアサロン―PhDのためのジョブハント
● 学生のうちにしておくべきこと
● キャリア・アドバイス
● Life Sciences Career Day in IPRに参加しました

2008年8月30日土曜日

【本棚】P450とバイオデータベース



P450の分子生物学

大村 恒雄,藤井 義明,石村 巽

2003








実験医学 (Vol.26No.7(2008増刊))
バイオデータベースとソフトウェア最前線

森下 真一,阿久津 達也

2008




【関連記事】

● 【本棚】薬物代謝学と生物薬剤学
● In-silico Human研究会セミナーに参加しました

2008年8月28日木曜日

【研究本】技術者・研究者になるために


技術者・研究者になるために―これだけは知っておきたいこと

前島 英雄

発売年:2001


「指導される側の心構え」と「指導する側の心構え」を読んでおくと、先輩や後輩の気持ちがよく分かり、参考になりました。


《目次》

第1章 知識の獲得と創造性の発揮
第2章 発明と論文の大切さ
第3章 大学の役割と企業とのつながり
第4章 自分を磨くことの大切さ
第5章 指導される側の心構え
第6章 指導する側の心構え
第7章 自己満足からの脱却

2008年8月27日水曜日

クリエイティブなプログラマーから学ぶ14個の事柄

今回は、GIGAZINEの記事からプログラマーのためのクリエイティブになる14のポイントを紹介します。

1.さまざまな分野に手を伸ばし学び続ける
2.土台の部分から物事を始める
3.すべての事に疑問を投げかける
4.何事も楽しむ
5.探求し続ける
6.情熱を持つ
7.さまざまなスキルをマスターする
8.抽象的な概念を作ってみる
9.既存の枠組みを制限としてではなくツールとして活用する
10.やってみないで結論を決めつけない
11.常に単純で簡潔な解決法を探す
12.遠慮しないで、既存のアイデアを利用する
13.協力することを恐れない
14.非常に簡単な事から、美しいものを作り出す

サイエンスもプログラミングもクリエイティブになる秘訣は似ているような気がしますね。

【関連サイト】

* GIGAZINE|クリエイティブなプログラマーから学ぶ14個の事柄

2008年8月26日火曜日

【ひとこと】プロフェッショナルへの道は、「働く意味」と「仕事の報酬」を知ることから始まる。

プロフェッショナルへの道は、「働く意味」と「仕事の報酬」を知ることから始まる。

田坂 広志


「仕事の技術」だけを学ぶだけでなく、その奥にある「仕事の思想」を身につけることが大切ですね。次の3つの問いについての明確な思想を持てるように考えてみてはいかがでしょうか?

    ・働くとは何か
    ・なぜ、働くのか
    ・仕事報酬とは何か


【参考書籍】

■ 田坂 広志 なぜ、働くのか―生死を見据えた「仕事の思想」 2007

【関連記事】

● 大学院入試と就職活動

2008年8月23日土曜日

第20回 高遠シンポジウムに参加しました



今年も高遠シンポジウムに参加してきました。片道5時間の長旅ですが、伊那市の景色をみると毎年来てよかったと思います。今年で高遠シンポジウムも20周年になるそうです。毎年参加者に配られるTシャツには、新井 賢一 先生の書が入っていました。かっこ良いですね。


水島 昇 先生と村田 茂穂 先生は、オートファジーとプロテアソームによる蛋白質分解について、それぞれ講演されました。受精時・出生時・絶食時におけるオートファジーの活性化の意義や分子メカニズム、プロテアソームを構成する7つのサブユニットのアッセンブリー機構の解析と、サブユニット変換によるプロテアソーム機能の変化など蛋白質分解の最新データを紹介して頂きました。

また、村田 茂穂 先生がプロテアソームのリング形成におけるサブユニットが会合する順番を綺麗に同定されたデータを示してから、「私は、これが見れるだけで幸せなんです。」と言いながら生理的意義を付け加えられていたのが印象的でした。美しい科学を追究する研究者の姿を垣間みることができました。

白髭 克彦 先生には、コヒーシンとインシュレーターのゲノム上の協同的なダイナミクスについてChIP-chipデータをご紹介いただきました。クロマチン免疫沈降とマイクロアレイの進歩により、DNA上の特定の位置にどのような因子が結合しているのか、ヒストン修飾の状態はどのようなものかが、空間的に非常に高い分解能で観察することができるようになってきたことに感動しました。「酵母の話を油谷先生にするとどうなるか・・・」というこぼれ話が面白かったです。

塩見 春彦 先生には、遺伝子サイレンシング蛋白質(Argonaute)に結合する小分子RNAの同定から、小分子RNA の切り出し生成→標的配列のサイレンシング→小分子RNA の切り出し生成というサイレンシングのサイクルについて紹介して頂きました。このサイレンシングのループがトランスポゾンの危険から生体を守るシステムの1つであることが良く理解できました。



高遠シンポジウムの歩みが展示されていました。これまでに、たくさんの先生方が講演されていました。



第 5回(1993) 花岡 文雄 先生,堀越 正美 先生,他
第 7回(1995) 大隅 良典 先生,他
第 9回(1997) 田中 啓二 先生,児玉 龍彦 先生,他
第10回(1998) 浅島 誠 先生,柳田 充弘 先生,他
第11回(1999) 加藤 茂明 先生,宮園 浩平 先生,花房 秀三郎 先生,他
第13回(2001) 中辻 憲夫 先生,他
第14回(2002) 冨田 勝 先生,他
第15回(2003) 宮野 悟 先生,他
第16回(2004) 中村 義一 先生,長田 重一 先生,他
第17回(2005) 中山 啓子 先生,山本 雅之 先生,他
第18回(2006) 上田 泰己 先生,山中 伸弥 先生,御子柴 克彦 先生,他
第19回(2007) 寒川 賢治 先生,遠藤 斗志也 先生,他


【感想】

夕食会ではたくさんの方々と、交流することが出来ました。異分野の研究に触れることは本当に良い刺激になります。また、普段抗体を使わせて頂いているMBLさんの研究開発についても興味深いお話を伺うことが出来ました。

朝食時には、谷口 維紹 先生が、「このシンポジウムは幅広い分野から老若男女が集まっていますね。」とおっしゃられていました。たしかに、今回も大学院生から、定年後さらにご活 躍されている先生方が一同に会して、免疫・発生・エピゲノムなど幅広い分野を学ぶことのできる素晴らしいシンポジウムでした。

MBLの皆様、今年もお世話になりました。ありがとうございました。

MBL ♪ MBL ♪

朝の湖畔の散歩が清々しいですね。



2008年8月21日木曜日

【研究本】創造的技術者のための研究企画


創造的技術者のための研究企画―立ち上げから成果確認まで

内崎 巌,佐藤 知正

発売年:1998


研究の企画から論文作成までの組み立て方がよく分かります。新しい研究を始める前に読むようにしています。また、申請書を書く時にも参考になりました。


《目次》

第1編 基本認識編
第2編 導入編
第3編 本質編
第4編 高度化編
第5編 提言編

2008年8月20日水曜日

大学院入試と就職活動

大学院の入試シーズンですね。また、就活もスタートしているでしょうね。

2年あるいは5年間で何を学びたいのか、その後どうなっていたいのか?
を考えておくと大学院での研究生活は充実すると思います。

大学院進学を考えている学部の皆さんは、ぜひ『5号館のつぶやき』の記事を、
就職活動をはじめようと考えられている皆さんは、ぜひ『ある理系社会人の思考』の記事を、ご覧になってください。

まわりに流されずに、一度ゆっくり考える時間をもたれると良いと思います。


【参照サイト】

* 5号館のつぶやき:大学院をうまく利用するために
* ある理系社会人の思考:就職活動の時期は教育終了後でも良い


【関連記事】

● 面接に成功する3つのポイント
● デキる大学院生になろう!
● 【研究本】大学院生のためのアタマの使い方

2008年8月19日火曜日

【ひとこと】人が何かをやりたいとき、時間がそれを拒絶することはない。

人が何かをやりたいとき、時間がそれを拒絶することはない。

時間がないからやれないということはない。まずは少しだけでもやってみること。
それによって心に余裕が生まれるのだそうです。

やりたいことはあきらめずにやるべきですね。

【参考書籍】

■ 臼井 由妃 1週間は金曜日から始めなさい 2006

2008年8月14日木曜日

【研究本】不確実性のマネジメント


不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」

桑嶋 健一

発売年:2006


◆医薬品開発を成功に導く4つのポイント

    1.プロダクト・チャンピオンの粘り強い研究姿勢
    2.スポンサーの存在と研究の自由度
    3.積極的なコミュニケーションと情報収集
    4.適切な研究ドメインの設定

この4ポイントは、新薬開発だけでなく研究の場でもあてはまりますね。自由な発想で画期的な成果を出したいですね。


《目次》

第1章 医薬品開発は「一攫千金」のビジネスか?
第2章 画期的新薬はどのように開発されるのか?
第3章 医薬品開発における競争優位の源泉は何か?
第4章 優れた製品開発マネジメントの産業間比較
終章 研究開発戦略と企業戦略


【関連記事】

● in silico 創薬

2008年8月12日火曜日

【ひとこと】喜びの歌

楽しさとは、あなたの学んだことによって

もたらされる心のありようだ。

学ぶとは、

このような楽しさを経験するとば口を、

くぐろうとすることだ。

楽しさなくして 学びなし。

学びなくして 楽しさなし。

ワン・ケン 喜びの歌

 学習の効果をあげるためには、心のゆとりが必要なのだそうです。

【参考書籍】

■ エレン ランガー,加藤 諦三 あなたの「天才」の見つけ方 2002

2008年8月9日土曜日

Bookmark: メモをうまく取る方法


インプットした情報を記憶に留めたり、断片的な知識を有機的に結びつけて新たな発見を得たりするためには、ノート・メモのとり方に工夫が必要です。効果的なノート術・メモ術についてのサイトをご紹介いたします。

議事録・実験ノート・アイデアノートなどを取るときの技術は、クリエイティブな発想に欠かせないですね。



【参考サイト】

* 思考系ビジネススキル向上ラボ
   ノート・メモのとり方を工夫し、インプットした情報を最大?

* All About|自分に合った手帳術・メモ術

* All About|通し番号ノート&複数色ペンが"本物"の極意

* ITmedia Biz.ID:講義ノートの取り方と復習のコツ
 http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0610/23/news006.html

* digi-log<ノート術> というラベルの投稿
 http://digi-log.blogspot.com/

* メモの達人への遥かなる道のり
 http://waytomemomaster.cocolog-nifty.com/blog/

2008年8月8日金曜日

単位換算と科学計算


『Unit MARKET』は、単位を変換してくれます。

ex.

御照会内容
変換前: 11 [inch(インチ、吋)]
変換先 : [cm(センチメートル )]
答:27.9[cm(センチメートル )]

演算結果(内部値):27.94 [ cm(センチメートル )]
使用データ 1 [inch(インチ、吋)] =0.0254 [Base Unit]
有効数字3桁
使用データ 2 [m(メートル )] =1.000000000 [Base Unit]
有効数字10桁

『eCalc』も便利でした。

【参考サイト】

* Unit MARKET Homepage
* eCalc- the best online Calculator
* sta la sta:普通の計算から科学計算まで何でも計算できるオンライン電卓『eCalc』

2008年8月7日木曜日

【研究本】新しい薬をどう創るか

新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線

京都大学大学院薬学研究科

発売年:2007


《目次》

第1章 薬創りは『健康と病気の違いを知ること』から始まる
第2章 薬を合成する—薬創りに王道なし、薬の創造から製造まで
第3章 薬のターゲットタンパク質の構造を決定する
第4章 薬をデザインする—勘と経験からコンピュータナビゲーションへ
第5章 薬がなぜ効くかを調べる
第6章 抗ウイルス剤の開発
第7章 日本発 世界が驚いたアルツハイマー病治療薬の開発
第8章 生体防御の仕組みから抗菌剤を創る—平成版ガマの油の話
第9章 体の中の薬の動きを自由にあやつる
第10章 ゲノムで変わる医療、創薬

【関連記事】

● in silico 創薬

2008年8月5日火曜日

【ひとこと】人を動かす唯一の方法

「人を動かす唯一の方法は、みずから模範を示すことです。」

アルバート アインシュタイン


 例えば、子どもはやるようにと言わなくても、大人がやっていることをそばで見ていて、同じことをするようになります。何を言うかよりも、何をするかということですね。大切なのは。

2008年8月3日日曜日

薬剤師キャリアアップレクチャー


大阪大学薬学研究科|薬剤師キャリアアップレクチャー

薬剤師キャリアアップレクチャーとは?

薬 剤師キャリアアップレクチャーは、集中型の「講義」と「実習」からなり、臨床現場で働いている薬剤師の皆さんに最先端の創薬研究について学習する場を提供 するものです。また、薬剤師の皆様と大学教員の交流の場を提供することで、「共に学び共に育つ」環境作りを目指しております。ご興味のある薬剤師の先生方 は、当HPよりお申し込みいただき、お気軽にご参加ください。


 大阪大学の薬剤師のキャリアアップ事業をご紹介します。 

2008年8月2日土曜日

面接に成功する3つのポイント


 就職活動には、面接がありますね。日経ビジネスオンラインで、面接についての記事を見つけたので紹介します。実力がある人でも、半数が就職に失敗してしまうのですね。

 面接に成功するポイントは、次の3つです。

  1.充分に用意する

  2.緊張しすぎない

  3.プライドは横に置いておく


1.充分に用意する

 自分が何を言いたいのか、主張とその根拠をよく考えた上で、面接に望んだほうがいいですね。『「どのような仕事においても、事前の準備をする習慣は必要。面接できちんと準備ができない人は、きっと仕事でも怠るだろうと見られる」』だそうです。私も同感です。


2.緊張しすぎない

 適度な緊張感は、集中力を高めますね。ただし、緊張しすぎて、何を言っているのか分からないと会話になりませんね。緊張しないようにするには、場慣れをすると良いと思います。面接を何回も受けるのも1つの手ですが、学会やセミナーで質問を受けたり、質問をしたり、といったことでも慣れていけると思います。


3.プライドは横に置いておく

 自分の発表内容に自信を持つことはとても大事だと思います。しかし、自分の研究成果がすべてだとは限らないことを心の片隅に持っておく必要はあるでしょう。物の見方にはいろいろな角度があるように、客観的に発表を聴いた人からの意見も、様々であって当然だからです。


これに加えて、6点付け加えると、

  ・仕事ができるか?
  ・成績では測れない、頭の良さがあるか?
  ・一緒に仕事をしたいと思えるか?
  ・能動的か?
  ・専門的なことを分かりやすく説明できるか?
  ・返し言葉が上手いか?

などがあります。

 参考書籍を3冊あげておきましたので、読んでみてください。採用側が求める人材がよく分かると思います。

【関連記事】

● デキる大学院生になろう!
● 【研究本】大学院生のためのアタマの使い方


【参考サイト】

NBonline:【第9回】一瞬で人を“とりこ”にするトーク術


【参考書籍】

1.第一編集局セオリープロジェクト 人を見抜く力〔セオリー〕vol.6 2007

2.セオリービジネス vol.1 (2008) (1) 才能がある人の生活習慣 2008

3.船川 淳志 大学院生のためのアタマの使い方 2006

【バックリンク】

● 大学院入試と就職活動

2008年8月1日金曜日

insilico IDE講習会を受けてきました


insilicoIDE 0.2をつかって、薬物動態解析をしました。シミュレーションをすると、教科書で学んだ式やグラフの意味がよく分かりました。シミュレーション結果のグラフはイメージデータでも、CSVファイルとしても保存できて非常に便利です。

3-コンパートメントモデルを作ってみました。


【関連記事】

● 【本棚】薬物代謝学と生物薬剤学

【参考サイト】

* フィジオームサイト 日本拠点 Physiome.jp
 insilicoIDEが無料でダウンロードできます。CellMLへのExportも対応しているそうです。

2008年7月31日木曜日

【研究本】論文捏造


論文捏造

村松 秀 (著)

発売年:2006


《目次》

はじめに
プロローグ
第1章 伝説の誕生
第2章 カリスマを信じた人々
第3章 スター科学者の光と影
第4章 なぜ告発できなかったのか—担保されない「正しさ」
第5章 そのとき、バトログは—研究リーダーの苦悶
第6章 それでもシェーンは正しい?—変質した「科学の殿堂」
第7章 発覚
第8章 残された謎
第9章 夢の終わりに
エピローグ
放送歴・受賞歴・番組スタッフ一覧


 ベル研で発生した、史上空前規模の論文捏造事件についてのドキュメンタリー番組の文庫本です。研究所の財政的事情・論文の共著者のネームバリュー・科学雑誌の話題性の高い研究への依存などの環境要因に加えて、シェーンへの教育のあり方が、この事件の根源にあるのでしょう。

 村松さんは、とてもわかりやすく物理学を説明してくれていますので、研究に携わるたくさんの方々に読んでもらいたいですね。

2008年7月30日水曜日

【本棚】薬物代謝学と生物薬剤学

■ 医薬品トキシコロジー

佐藤 哲男,仮家 公夫,北田 光一 

2006


■ 薬物代謝学―医療薬学・毒性学の基礎として

加藤 隆一,鎌滝 哲也

2000


■ わかりやすい生物薬剤学第4版

辻 彰

2008


【バックリンク】

● insilico IDE講習会を受けてきました