2008年5月10日土曜日

新入生や新入社員への 「すぐできる2つのアドバイス」



 ゴールデンウィークがあっという間に終わってしまいましたね。研究室ではトレーニングも終わり、(会社では研修が終わった頃でしょうか?)研究室内の配属も決まり、新入生もそれぞれが新しい実験を教えてもらい始めています。今回は、新人の方々(大学・会社を問わず)へのアドバイスについてまとめられている、水口 和彦 さんのサイトをご紹介します。自分でも、4回生の頃には、必ずしもキッチリできていなかったことです。しかし、これからの学ぶ姿勢として自分自身も心に留めておかなければならないことだと思います。

 水口 和彦 さんは、「時間を活用する」ための考え方やスキルを専門とするコンサルタントをお仕事とされているそうです。日本では、まだまだ時間を活用する講師は少ないそうです。つまり、”時間活用”の重要性が社会に広まりきっていないということでしょうね。今回引用する記事以外にも、参考になる記事がたくさんありますですので、時間のある時にでも、ご覧下さい。きっと日常に役立ちますよ。

■ 新入社員になる方へのアドバイス

しかし、それ以前のこととして、私は次の2つが重要だと思っています。


1つは、「わからないこと、自信のないことは質問する」 ことです。

自信のない中途半端な理解で進めると、あとで悔やむのは自分です。「質問魔」になるくらいのつもりで、しつこく質問したほうがいいと思います。


もう1つは、「人の話を聞くときにはメモを取る」 ことです。

新しい環境に入ると、次から次へ、自分にとって新鮮な情報が入ってきます。そのなかでは「おぼえたつもり」のことも、簡単に忘れてしまうことがあります。

先ほど「質問魔」になったほうがいいと言いましたが、同じ質問を何度もするようでは、周りの迷惑になりますし、仕事力もなかなかつきません。とにかく、何でもメモを取るくらいのつもりでいたほうが、いい結果を生むのは間違いありません。

この2つは簡単にできますし、間違いなく効果がありますよ。

時間管理術研究所:新入社員への 「すぐできる2つのアドバイス」

1.「わからないこと、自信のないことは質問する」

 「わからないことはとにかく質問」には、一石二鳥というか、三鳥か四鳥くらいあると私は考えています。まず第一に、耳学問として知識を吸収できる点です。既に分かっていることは、考えるより、聞くべきだと思っているからです。第二に、効率がいいという点です。よく言われる「聞いたほうが早い」ということです。研究者としては、自分で調べ、考えるのももちろん大切です。しかし、情報量が増え続けている以上、ある程度は効率的に仕事をこなす必要があることを認識すべきだと思っているからです。第三に、教える側も、再教育されるという点です。教える側は、昔々に先輩から教わり、自分で調べたこと、経験したことを濃縮して後輩に伝えようとしています。このような経験知に、新たに”新鮮な”視点での質問が加わることで、さらに、教育側の知識も広がっていくと思っているからです。自分が理解できていなかったところを再認識することもあります。第四に、教えている相手の吸収しきれなかった部分が把握できる点です。これは、教える側に問題がある場合(教え方がまずいなど)は、フィードバックがかかり、教育法が改善されるはずだと思っているからです。

 さらに個人的に実感する、質問のおまけの効用をお話ししましょう。それは、私が説明した内容について、質問する人には(的確であればあるほど)好印象を持つということです。これは、説明したことをちゃんと理解してくれている(右から左に抜けているのではない)ことが分かるため、情報伝達の達成感と通じたという安心感が得られるからだと思います。また、自分の言うことを聞いてくれたという人間としての根源的な心理的欲求を満たしてくれているという側面もあるのかもしれません。

 最後に、注意点としては、以前紹介した『Geekなページ:学生のうちにしておくべきこと』で言及されているように、「教えて君」になってしまうのはいけないで す。そうならないためには、自らも情報を集め、それらを他者に発信していくことが大切だと思います。情報を発信することで、逆に得るものも多くあります。 それについては、勝間 和代 さんの著書『効率が10倍アップする新・知的生産術の第6章ー技術1 情報をGive & Give & Give & Give & Giveする』に詳しい説明があります。

2.「人の話を聞くときにはメモを取る」

 どの程度メモを取るかは、個人の記憶力の強弱に依存します。ただ、教える側としては、「それ前にも言いましたよね!?」ということが何度もあるとストレスになることは事実ですので、極力メモは取るべきなのだと思います。ちなみに、私自身が教える側で、このような局面に遭遇した場合は、「メモを書いて渡す・図解する」など、教え方を工夫しています。

 また、質問と同様に、メモを取る行動自体にも、教える側を安心させる側面もありますね。

【関連記事】

(1)まずは 溶かして 混ぜてみよう!:学生のうちにしておくべきこと


【参考サイト】

(1)時間管理術研究所:新入社員への 「すぐできる2つのアドバイス」

(2)Geekなページ:学生のうちにしておくべきこと


【参考書籍】

効率が10倍アップする新・知的生産術—自分をグーグル化する方法

勝間 和代

0 件のコメント: