2008年6月27日金曜日

信じるってのは、成功も失敗も含めて信じること

 『大学教員の日常・非日常』の記事を読みました。日常的に良くあるエピソードから、信じるという意味について考えさせられる一件ですね。仕事を任せるときも、任されるときも“信じる”心構えを忘れないようにしないといけませんね。引用しておきます。

 「すいませーん、レポート提出したいんですけど」

フラスコの部屋は講師が数人同居する大所帯。
こんな風に声をかけられても、誰に話しているのかわかりません。

「出せばー?」

投げやりな返事をしたのは、体育の先生。
すばらしく、無責任です。

「R先生のレポートなんですけど…」

けど…で終わる話し方は、学生の得意技です。
毎回、毎回、だからどうした?と言いたくなります。

・・・


「レポート提出したいので、預かってもらえませんか?」

なんですとー。

「R先生に渡してほしいってこと?」
フラスコ、とりあえず確認してみます。

「はい、お願いします。」

いや、しかしね。

すると、体育の先生が勢いよくこたえました。

「いいけど、忘れてもいい?」

「え?」
学生もキョトンとしましたが、フラスコもびっくり。
いきなり何を言い出すのかしら?

「俺が預かってもいいけど、明日は非常勤だからR先生に会わないんだ。明後日以降になったら、忘れちゃうかもしれないけどいい?」

「いえ、それは…」

困りますぐらい、省略しないで話そうぜ。

「そうか、じゃ、失敗されて困るようなことは、任せちゃだめだよ。信じるってのは、成功も失敗も含めて信じるだからね」

お、体育の先生、いいこと言った。

学生は、大事なことを学んで帰っていったようです。


実際、他人に任せたと言いつつ、成功以外許さない人たちがいます。
成功しない人間に仕事をふったという責任をとらずに、怒鳴り散らす方々がいます。
おそらく、一般企業にもたくさんいらっしゃるでしょうが、大学にもそんな人がいらっしゃるわけです。

だったら、最初から自分でやれよ、と思ったりします。

うまく仕事をふりわける、という能力と、その結果を受け止めるという度量が、上役には必要なんじゃないかと考えさせられる一言でした。


で、そんなことを体育の先生に伝えてみると、

「フラスコさん、いろいろよく考えるねーw 俺は自分がフィールダー(サッカー選手のことこう言うの?)だったとき、シュート外してむかつく相手にはパスしなかっただけなんだけどさぁw」

との、お返事。

なるほどねぇw

大学教員の日常・非日常:任せるなら、ミスして怒るな


  「失敗されて困るようなことは、任せちゃだめだよ。信じるってのは、成功も失敗も含めて信じるだからね」

任せられた人間は、この言葉を逆手にとって、失敗していいわけじゃないですよね。
当たり前なんですが、そこ大事。

任された部下は、上司の信頼にこたえて、いっしょうけんめいやらなくちゃいかんのです。

大学教員の日常・非日常:任せると、任せられる。
 

【参考サイト】

* 大学教員の日常・非日常:任せるなら、ミスして怒るな
* 大学教員の日常・非日常:任せると、任せられる。

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