『大学教員の日常・非日常』の記事を読みました。日常的に良くあるエピソードから、信じるという意味について考えさせられる一件ですね。仕事を任せるときも、任されるときも“信じる”心構えを忘れないようにしないといけませんね。引用しておきます。
「すいませーん、レポート提出したいんですけど」
フラスコの部屋は講師が数人同居する大所帯。
こんな風に声をかけられても、誰に話しているのかわかりません。
「出せばー?」
投げやりな返事をしたのは、体育の先生。
すばらしく、無責任です。
「R先生のレポートなんですけど…」
けど…で終わる話し方は、学生の得意技です。
毎回、毎回、だからどうした?と言いたくなります。
・・・
「レポート提出したいので、預かってもらえませんか?」
なんですとー。
「R先生に渡してほしいってこと?」
フラスコ、とりあえず確認してみます。
「はい、お願いします。」
いや、しかしね。
すると、体育の先生が勢いよくこたえました。
「いいけど、忘れてもいい?」
「え?」
学生もキョトンとしましたが、フラスコもびっくり。
いきなり何を言い出すのかしら?
「俺が預かってもいいけど、明日は非常勤だからR先生に会わないんだ。明後日以降になったら、忘れちゃうかもしれないけどいい?」
「いえ、それは…」
困りますぐらい、省略しないで話そうぜ。
「そうか、じゃ、失敗されて困るようなことは、任せちゃだめだよ。信じるってのは、成功も失敗も含めて信じるだからね」
お、体育の先生、いいこと言った。
学生は、大事なことを学んで帰っていったようです。
実際、他人に任せたと言いつつ、成功以外許さない人たちがいます。
成功しない人間に仕事をふったという責任をとらずに、怒鳴り散らす方々がいます。
おそらく、一般企業にもたくさんいらっしゃるでしょうが、大学にもそんな人がいらっしゃるわけです。
だったら、最初から自分でやれよ、と思ったりします。
うまく仕事をふりわける、という能力と、その結果を受け止めるという度量が、上役には必要なんじゃないかと考えさせられる一言でした。
で、そんなことを体育の先生に伝えてみると、
「フラスコさん、いろいろよく考えるねーw 俺は自分がフィールダー(サッカー選手のことこう言うの?)だったとき、シュート外してむかつく相手にはパスしなかっただけなんだけどさぁw」
との、お返事。
なるほどねぇw大学教員の日常・非日常:任せるなら、ミスして怒るな
「失敗されて困るようなことは、任せちゃだめだよ。信じるってのは、成功も失敗も含めて信じるだからね」
任せられた人間は、この言葉を逆手にとって、失敗していいわけじゃないですよね。
当たり前なんですが、そこ大事。
任された部下は、上司の信頼にこたえて、いっしょうけんめいやらなくちゃいかんのです。大学教員の日常・非日常:任せると、任せられる。
【参考サイト】
* 大学教員の日常・非日常:任せるなら、ミスして怒るな
* 大学教員の日常・非日常:任せると、任せられる。
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