2008年6月22日日曜日

第4回キャリアサロン―PhDのためのジョブハント


 第4回キャリアサロン@先端科学イノベーションセンターに参加しました。小栁智義さんによるキャリアのつくり方のセミナーが開かれました。30~40人くらいの博士課程・ポスドク・特任教員などが参加されていました。普段聴く機会のない、PhDのためのジョブハントの具体的なノウハウを教わりました。

【概要】

  ・エレベーター・ピッチ
  ・自分の位置の見極め/Design Your Tactics!
  ・Informal Interviewのススメ
  ・履歴書、職務経歴書とは?
  ・実際にキャリア採用内容を見てみよう。
  ・履歴書添削
  ・アカデミアでは?
  ・アメリカでの就職活動のイロイロ(雑談風)


【ポイント】

1.はじめにしておくべきこと

 現在から3年後のキャリアアップを考えておく
 目的のために手段を選ぶ
 他人より一歩前の情報を自分で集める

 また、『成功者は、腰が低く、面倒見が良く、謙虚で、メールの返事が速く、仕事が速い』という言葉も印象的でした。

2.エレベーター・ピッチ

 エレベータートークならぬ、エレベーター・ピッチは自己紹介を30~60秒で行なうというもの。この短い間に、「名前・立場・専門分野・何がしたいか?・どんな活動をしているか?・連絡先」を相手に伝えるというもの。セミナー中にも、全員で実際したのですが、どうしても専門分野の説明に時間がかかり過ぎているということがよく分かりました。また、長く説明した割に、相手が覚えていないという“反比例現象”も面白かったです。1分で話をまとめる技術という樋口さんの本を読み直そうと思いました。しっかり練習しないと、1分以内にまとめるのは難しいです。

3.自分の位置の見極め

 現在と夢との間を分析するということです。期間は5~10年位を目安に、最終目標に、中継地点を定めて、進んでいくということですね。本田 直之さんのいうゴールからの逆算思考と同じですね。夢をどう実現していくかは、熊谷さんの本に詳しく載っていました。

4.Informal Interview

 会社の人に直接話を伺うということです。行きたい会社があるのならば、その会社の複数の方にお話を聞くのも良いそうです。自分の職探しについて、話し合ううちに、自分でも気づかなかった可能性についても発見できるそうです。

5.履歴書、職務経歴書とは?

 製薬企業の場合は、履歴書を読むのは人事部であり研究者ではありません。これに注意しないと、専門的な履歴書を作ってしまいかねませんね。伝わらない履歴書は、採用からは遠のくということがよく分かりました。

 アピールポイントでは、Informal Interviewで集めた会社の実情に沿って、自分が貢献できる事柄について、背景となる自分の業績を根拠に書いていくことが大切なのだそうです。非常に納得できますね。


【感想をひとこと】

 親睦会で、小栁智義さんとお話をさせていただきました。自分の目標を具体化することと、今の目標の先の展開をきちんと考えなければいけないことに気づきました。

 玉井さん,中安さん,井上さんこのような集まりを企画していただき本当にありがとうございました。いつか、自分も自分の歩んできた道についてお話しできるようになれればと思います。


【関連記事】

● ゴールを紙に書くことの大切さ


【参考サイト】


* 大阪大学 先端科学イノベーションセンター 科学技術キャリア創成支援室
* Salary.com
* 海外ネットビジネス事例 :報酬情報により就職希望者を囲い込むサラリー・コムの戦略


【参考書籍】

■ 樋口 裕一 「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術 2006
■ 本田 直之 レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術 2007
■ 熊谷 正寿 一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法 2004







【バックリンク】

◦ バイオポスドクの受難

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